猫背矯正治療


みやはた鍼灸整骨院の宮畑です。
この度は、猫背矯正のページを見ていただきありがとございます。
私は、「背骨骨盤矯正研究会主催セミナー」の全過程と、「モーションパルペーション研究会主催セミナーの全過程(ベーシックコース、アドバンスコース)」を終了し、本物の技術を学びました。
また、整形外科勤務時代に学んだ西洋医学の知識・技術を活かして、患者様が悩まれている猫背が治療の適応か、そうではないかの判断を正確に行ったうえで治療いたします。
目次
いわゆる猫背とは
猫背といわれて皆さんはどんな姿勢をイメージするでしょうか?
そう「丸まってしまっている」という姿勢です。
この丸まってしまっている姿勢を具体的にご説明いたします。
背骨は、頸椎、胸椎、腰椎、仙椎から成ります。生理的に「頸椎と腰椎」は前方に(前弯)、「胸椎と仙椎」は後方に(後弯)向かって弯曲しています。このS字状のカーブがあることで頭や体への衝撃を吸収することができます。
猫背は胸椎の後弯が大きくなってしまっている状態のことを指し、S字状のカーブが破綻しており頸や腰に負担が掛かります。
※猫背は「胸椎後弯症(きょうついきこうわん)」といわれることもあります。

猫背になる原因
猫背になる原因は多岐にわたりますが、主に「筋緊張や筋力低下」、「日常生活動作」が関係していると言われています。
筋緊張や筋力低下
人間は手を前に出して使うことが多く、前胸部の筋肉を酷使しています。このため前胸部の筋緊張が起こりやすく、その結果として肩が前方に引かれて巻き肩になります。
※巻き肩は、猫背になる前兆ということができます。巻き肩(肩関節内旋)になると肩甲骨は外に開きます(外転)。こうなることで胸椎は容易に後弯が大きくなって猫背になってしまいます。
ここで皆さんもぜひ一度試して下さい!
セルフチェック(Self-Check)
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肩を前方にした状態(巻き肩)と、肩を後方に引いた状態(巻き肩の逆)とで丸くなってみて下さい。どちらが丸くなりやすかったですか?
-
巻き肩の方が圧倒的に猫背姿勢になりやすかったと思います。
マニアックなお話(筋力低下がなくても猫背は起こります)
筋肉は引き延ばされた状態では筋力は発揮しにくいといわれています。皆さんもぜひ一度試して下さい!
巻き肩の状態で、運動不足などによって背筋群の筋力が低下すると猫背の完成です!
セルフチェック(Self-Check)
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肘を伸ばした状態で曲げるのと、90度くらい曲がった状態から曲げるのではどちらが力が入りやすいでしょうか?
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圧倒的に90度曲げた状態の方が力が入りやすいと思います。
胸椎の後弯が強くなった状態では、後方から引っ張る作用のある背筋群が引き延ばされた状態になってしまい、筋力が十分に発揮できずに猫背になってしまうのです。
日常生活と猫背の関係
普段の生活習慣も猫背に大きく関係しているといわれています。具体的には
- 長時間の不良姿勢でのデスクワーク
- スマホの見過ぎ
- ほうづえをつく
- 運動不足
- 体の前面ばかりを鍛える偏った筋トレ
- 長時間の前かがみでの作業 など
みなさまも当てはまる部分が多くあるのではないでしょうか。日々の何気ない習慣を見直していただくことも、猫背改善に有効です。
姿勢の分類
① 理想的な姿勢
Ideal posture

② 後弯前弯型
kyphosis-lordosis posture

③ 後弯平坦型
sway-back posture

④ 平背型
flat-back posture

ここでセルフチェック!
素足で踵を壁から5~7㎝離して、普段通りの姿勢で壁にもたれてみて下さい。
- お尻、背中、頭部が全て壁につく場合:理想的な姿勢
- お尻、背中がつく場合:後弯前弯型(kyphosis-lordosis posture)
- 背中のみがつく場合:後弯平坦型(sway-back posture)
- お尻のみがつく場合:平背型(flat-back posture)
※これは簡易的なチェック法です。上記に当てはまらない場合もございます。
当院では、国家資格を持った専門家が詳しくチェックを行い姿勢を判断いたします。
それぞれの姿勢の特徴
① 理想的な姿勢
・体を横から見た場合

・後ろから見た場合

体を横から見た場合や、後ろから見た場合に、上記の赤い点の部分(重心線)が一直線に並んでいる状態が理想的な姿勢といわれています。
理想的な姿勢とは、最も安定して立つことができる状態のことです。この状態では、骨で体や頭の重さを支えられるので、筋肉の活動が最小限に抑えられという特徴があります。
② 後弯前弯型(kyphosis-lordosis posture)
この姿勢では、「頭部前方位」、「頸椎過伸展」、「肩甲骨外転」、「胸椎後弯増強」、「腰椎前弯増強」、「骨盤前傾」、「膝関節軽度伸展」、「足関節軽度底屈位」となります。
この姿勢で特徴的なのは「骨盤前傾」です。(※骨盤前傾:骨盤が前に傾いている状態)
- 骨盤前傾の簡易的検査法
いつもの姿勢で壁にもたれて立った時に、手のひら1枚分くらいが入るのが理想とされており、それ以上に隙間がある状態は骨盤が前傾しているといえます。 - 緊張(短縮)しやすい筋
頸部伸筋群、僧帽筋上部、肩甲挙筋、前鋸筋、胸筋、下部腰部脊柱起立筋、腸腰筋、大腿筋膜張筋、大腿直筋 - 弱化(延長)しやすい筋
頸部屈筋群、僧帽筋中部・下部、菱形筋、上部脊柱起立筋、腹筋群、大殿筋、ハムストリングス
③ 後弯平坦型(sway-back posture)
この姿勢では「頭部前方位」、「頸椎伸展位」、「上部体幹後方変位」、「胸椎後弯」、「腰椎前弯消失」、「骨盤後傾」、「骨盤前方変位」、「股関節伸展」、「膝関節過伸展」となります。この姿勢で特徴的なのは「骨盤後傾」です。(※骨盤後傾:骨盤が後ろに傾いている状態)
- 骨盤後傾の簡易的検査法
いつもの姿勢で壁にもたれて立った時に、手のひら1枚分くらいが入るのが理想とされており、それ以下の隙間しかない状態は骨盤が後傾しているといえます。 - 緊張(短縮)しやすい筋
ハムストリングス - 弱化(延長)しやすい筋
頸部屈筋群、股関節屈筋群、大殿筋、大腿直筋
④ 平背型(flat-back posture)
この姿勢では「頭部前方位」、「頸椎軽度伸展」、「胸椎上部屈曲」、「腰椎平坦」、「骨盤中間位~軽度後傾位」、「股関節伸展」、「膝関節軽度伸展」、「足関節軽度底屈位」となります。この姿勢で特徴的なのは腰椎平坦(生理的前弯の消失)です。
- 緊張(短縮)しやすい筋
ハムストリングス - 弱化(延長)しやすい筋
股関節屈筋群
猫背は「後弯前弯型(kyphosis-lordosis posture)」、「後弯平坦型(sway-back posture)」、「平背型(flat-back posture)」の全てに起こります。
猫背に伴う症状
- 肩こり、首コリ(頭痛)
人間の頭はボーリングのボールほどの重さがあるといわれております。(体重の1割程度)猫背になると頭の位置が前方に変位するようになり、頭を背骨で支えることができなくなります。その結果、首や背中の筋肉に負担が掛かり「肩こり」や「首こり」、「頭痛」などが起こります。 - 腰痛
猫背になると背骨の生理的弯曲構造が破綻してしまい、腰椎の前方部分に負担が集中するようになります。その結果、「筋肉性の痛み」や「椎椎間板ヘルニア」、「腰椎圧迫骨折」が発症しやすくなります。 - 膝痛
脊椎は生理的にS字状の構造をしているのですが、猫背になるとそれがC字状に近くなってきます。そうすると、体全体でバランスをとるために膝が曲がった状態で立つようになります。(※ご高齢の方に多い姿勢)
こうなると太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)が常に収縮するようになり、「筋肉性の痛み」が出現しやすくなります。また、膝が曲がった状態はO脚も進行しやすくなります。 - 肩痛
「猫背と肩の痛みが関係あるの?」と疑問に思われる方も多いかと思います。
それでは、皆さんもぜひ一度試してみて下さい
Q、猫背姿勢で肩を上げるのと、胸を張った状態で肩を上げるのはどちらが上げやすいですか?
A、胸を張った状態の方が上げやすいと思います
猫背の状態で肩を酷使すると、肩の周りの筋肉に過度に負担が掛かることになり「筋肉性の痛み」や「五十肩」が発症しやすくなります。 - 呼吸が浅くなる
正常では、息を吸うと胸椎が伸展し胸郭が挙上します。しかし、猫背の状態では胸椎の伸展が十分に起こらず、浅い呼吸となります。 - 内臓の働きが悪くなる
猫背になると、胸郭が狭くなり内臓が圧迫され負担が掛かり内臓の働きが悪くなることがあります。
また、胃が圧迫されることで、「食欲低下」や「逆流性食道炎」の原因になることもあります。 - 顎関節症
猫背姿勢になり頭が前方に変位すると下顎の後方変位を引き起こし、外側翼突筋の作用で関節円板が前方変位を引き起こし顎関節症が生じます。また咀嚼筋の過緊張に伴った筋肉性の顎関節症も生じます。
猫背矯正の適応
- 姿勢の悪さが原因で起こっている猫背
- 筋の緊張や、筋の弱化が原因での猫背
- 背骨の動きが悪く伸びにくくなっている猫背
- 巻き肩を伴う猫背
- 日常生活の癖が原因で起こっている猫背
※脊椎圧迫骨折を伴っている猫背(姿勢異常)の方は、改善しにくい傾向があります。
しかし、更なる姿勢不良の進行は防止できます。
猫背矯正治療の流れ
猫背は、一方の筋肉が「緊張・短縮」し、拮抗する筋肉が「弱化・延長」してしまい、胸椎が後弯した状態が続くことで背骨の動きが悪く硬くなっている状態です。意識だけではすぐに元に戻ってしまうことが容易に想像できると思います。
当院の猫背矯正は、「硬く短縮した筋肉を緩めて➡弱く延長した筋肉を鍛えて➡硬く動きの悪くなった背骨に動きをつける」トータルケアです。
- ① 姿勢分析
- 「後弯前弯型(kyphosis-lordosis posture)」、「後弯平坦型(sway-back posture)」、「平背型(flat-back posture)」のどれに当てはまるかを分析いたします。
- ② トリガーポイントマッサージ
- 姿勢分析の結果から「緊張、短縮」している筋肉を特定し、トリガーポイントマッサージを行い筋緊張を改善させます。
- ③ 背骨・骨盤矯正
- 背骨・骨盤の動きの悪さを改善するために矯正を行います。
- ④ EMS(筋トレ)
- 姿勢分析の結果から「延長、弱化」している筋肉を特定し筋トレを行います。EMSとは、電気の刺激で筋肉を強制的に収縮させて行う筋力トレーニングになります。→ 詳しくはこちらをご参照下さい
治療内容
初回(治療時間:約1時間40分)
- ① 問診・姿勢検査
- 所要時間:約20分
- ② 検査結果の説明
- 所要時間:約15分
- ③ トリガーポイントマッサージ
- 所要時間:約25分
- ④ 背骨・骨盤矯正
- 所要時間:約10分
- ⑤ EMS(電気刺激筋トレ)
- 所要時間:約30分
2回目以降(治療時間:約1時間20分)
- ① 問診・検査
- 所要時間:約10分
- ② トリガーポイントマッサージ
- 所要時間:約25分
- ③ 背骨・骨盤矯正
- 所要時間:約10分
- ④ EMS(電気刺激筋トレ)
- 所要時間:約30分
よくあるご質問
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治療のペースはどのくらいが理想ですか?
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週1回を3か月(12回程度)が理想的です。その方の状態にもよりますが、姿勢の改善には3ヶ月程度かかる場合が多いです。
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回数券はありますか?
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はい、ございます。治療を継続しやすいようにお得な回数券がございます。
※当院では、回数券のご案内は行いますが、強要するようなことは一切ございませんのでご安心下さい。
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着替えは必要ですか?
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特にお着換えは必要ございません。お着換えをご希望の方はお持ちいただくか、当院にもご用意しております。
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保険は効かないのですか?
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猫背矯正は保険適応外となります。
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ボキボキする矯正は怖いのですが、矯正は必須ですか?
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猫背を改善するためには矯正は行ったほうがよいです。当院ではボキボキするのが苦手な方には、ソフトな矯正(モビリゼーション)を行っております。患者様に合わせて選択いたしますのでご安心下さい。
治療料金
施術回 | 治療時間 | 施術料金 |
---|---|---|
初回 | 約100分 | 9,000円 |
2回目以降 | 約70分 | 7,000円 |
※猫背矯正は、保険適応外の治療(自費治療)になります。

お支払い方法は、現金の他、上記の各種カード、スマホ決済に対応しております。ご都合よい方法をご選択ください。
猫背矯正治療のご予約
完全予約制の為、事前にお電話(施術時間内のみ受付中)にてご予約をお願いします。
最寄り駅:JR京都線(西大路駅)徒歩約4分
△青ボタンタップで電話できます。
24時間365日予約受付中(施術前日23時迄)
お気軽にお問い合わせください。075-662-2303●受付時間 平日午前9:00~13:00、平日午後16:00~20:30 [ 土は午前のみ受付 ]
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