1. 外反母趾の定義

特徴的な症状は、足の母指(親指・母趾)の先が人差し指のほうに「くの字」に曲がり、つけ根の関節の内側の突き出したところが炎症を起こして痛みがでてきた状態。外反母趾診療ガイドライン2014によると「外反母趾角(HV角)20°以上を外反母趾とすることとした。」1)と定義している。
1) 引用元:日本整形外科学会,日本足の外科学会.“外反母趾診療ガイドライン2014(改訂第2版)”.南江堂, 2014,p.2,5.
2、本ガイドラインにおける外反母趾の定義
公益財団法人日本医療機能評価機構 . ”外反母趾診療ガイドライン 2014改訂第2版” . Minds ガイドラインライブラリ . p.2,5,(参照 2022-07-10).
(~中略~)
外反母趾では、第一中足趾節関節で基節骨が中足骨に対して外反・回内して、第一中足骨頭が内側に突出し。その部の軟部組織の肥厚(バニオン)がみられるという記載については異論のないところであろう。しかし、基節骨の外反角度が何度以上を外反母趾とするか、またその測定法は、というと必ずしもコンセンサスが得られない(第1章「病因・病態・診断」を参照)。本ガイドラインでは外反母趾角(HV角)20°以上を外反母趾とすることとした。
第一章 病因・病態・診断
公益財団法人日本医療機能評価機構 . ”外反母趾診療ガイドライン 2014改訂第2版)” . Minds ガイドラインライブラリ . p.2,5 ,(参照 2022-07-10).
はじめに
外反母趾とは母趾中足節関節(MTP関節)で母趾が外反した変形で、本ガイドラインでは外反母趾角(HV角)20°以上を外反母趾とした。すなわち外反母趾とは母趾が母趾MTP関節に外転し、内側が突出した状態をいう。この第一中足骨頭内側の軟部組織あるいは骨性隆起は「バニオン(bunion)」と呼ばれ、以前は外反母趾の同義語に用いられたことが多かった。しかし。外反母趾の研究が進み、その病態が徐々に解明されるに従い、「バニオン」と外反母趾とは区別して使われるようになった。また外反母趾は母趾のみの変形ではなく、最近では足全体の変形として考えられるようになってきた。
本ガイドラインでは、過重位足部背底X線像における外反母趾角(hullux valgus angle:HV角)20°以上を外反母趾とするこことした。なお、本ガイドラインで扱った外反母趾には、関節リウマチ(RA)によるものは含んでいないことに留意されたい。
日本整形外科学会,日本足の外科学会 . ”外反母趾診療ガイドライン 2022(改訂第3版)” . 南江堂 . p.1-2 , (参照 2022-07-10).

2. 足の形状測定
当院の足の形状記録は、フットプリンターを使用

フットプリンターは、足長、足骨格の基本であるアーチの状態、足裏の加圧状態、足の形状、足指の変形が簡単に素早く採取することができます。フットプリンターで記録したフットプリントを元に外反母趾角(HV角)を計測しています。また、X線を使用しないため、被爆の心配もありません。

お気軽にお問い合わせください。075-662-2303●受付時間 平日午前9:00~13:00、平日午後16:00~20:30 [ 土は午前のみ受付 ]
お問い合わせ 気軽にお問い合わせください。