普段使いの靴が足にあっていないと症状が悪化することがあります。治療の際に、普段は履かれている靴を持参いただけましたら、足のあった靴を履かれているか診断させていただいております。万一、足のあっていない靴でも中敷きを変えたり、つま先クッションを使うことで補整することができます。また、最適な靴の選び方などのアドバイスもさせていただいております。

正しい靴の選び方

足のサイズについて

足に合った正しい靴選びにおいて重要なポイントは、「足のサイズに合った靴を選ぶ」、「足に良い靴を選ぶ」、「正しく靴を履く」という3点です。

足のサイズについて

足のサイズは足長、足幅、足囲の三種類あります。
① 足長:踵の真ん中(踵骨中央)と第2足趾の長さになります。皆様も良くご存知の22.5cm等の足の長さのことです。
② 足幅:母趾MTP関節と第五足趾MTP関節(親指の付け根の関節と小指の付け根の関節)の幅になります。
③ 足囲:母趾MTP関節と第五足趾MTP関節(親指の付け根の関節と小指の付け根の関節)の周囲の長さになります

足趾関節の名前

親指を母趾。親指から小指に向かい第2足趾、第3足趾、第4足趾、第5足趾となります。

靴のサイズ選び

①足長
実際の足のサイズの0.5~1cm大きめの靴が最も良いと言われています。靴の種類によって22.5㎝という表記で22.5㎝丁度の靴もあれば、0.5~1cm大きめに作ってある靴まで様々です。これはメーカーによっても異なるので、靴に入ってる中敷を抜いてその上に足を置き0.5~1cmゆとりのある靴を選ぶようにして下さい。
②足幅、足囲
足幅と足囲からウィズを出します。靴の裏やタグの部分に記載させているE、EEE等のアルファベットの表示がウィズになります。靴選びには、このウィズも足長同様大変重要です。

当院で計測し、患者様の足のウィズを「E~EEEE」という形でお伝えします。
靴を購入される時は小さい方のウィズ(上記では「E」)の靴から試してもらって、1サイズずつウィズを大きく(EE→EEE→EEEE)していき履いた時の感覚で決めて下さい。

※ウィズのサイズはあくまで理論的に出したサイズですので、靴を履いた時の感覚で決めて下さい。ただし、小さいウィズの靴の方が足にはフィットします。
※今までにあまりにも大きな靴を履かれていた方は、いきなり小さな靴にすると痛み・窮屈感が強くなることがあります。

良い靴の選び方

①紐靴であること
既成の商品でも紐をしめることで、ある程度足にフィットさせることができるので、調整器具(マジックベルトなどでもOK)がついている靴を選んで下さい。

②硬いシャンクが入っていること
足は土踏まずの所では可動性がほとんど無いため、シャンクという芯が土踏まずの部分に入っている靴を選んで下さい。靴を折り曲げて、中央部分に硬さが感じられればシャンクが入っている靴になります。

③靴を折り曲げた時にMTP関節部で曲がること
MTP関節以外で曲がる靴は、足の機能と靴の機能が一致しておらず、足に負担がかかります。

④硬いカウンターがしっかりと中足部を覆うように入っていること
靴は踵で履きます。カウンターが足の半分位の所まで来ている(ロングカウンター)靴は踵が安定し、足に負担が掛かりにくくなります。
※靴の内で一番大切な部分は踵部(カウンター部)なので、踵は絶対に踏まないようにして下さい。
※ミュールなど、踵がフリーになっている靴は足に負担が掛かります。

靴選びのチェックポイント

① 調整器具が付いているか(紐、マジックベルトなど)
② 靴を折り曲げて中央部分で曲がらないか
③ 靴を折り曲げた時に、MTP関節の部分で曲がるか
④ 靴の踵部分を圧迫した時に硬さを感じられるか。また、その硬さが靴の中央部分まであるか。

正しい靴の履き方

①靴を履く時

まず踵でトントンと地面を叩いて、靴を踵に合わせて下さい。

② 靴紐を結び方

踵を付いた状態(足裏全体が地面に付いていない状態)で靴紐を結ぶようにして下さい。踵を付いた状態(足裏全体が地面に付いていない状態)で靴紐を結ぶ

③ 靴ひもの締め方

1番上と1番下は緩みのない程度で、それ以外はしっかりと締めるようにして下さい。
(1番上の紐をきつく縛りすぎると血行が悪くなります。一番下をきつく締めすぎると足の痛みの原因になる場合があります。)
※靴紐の通し方は、1番上は外側から通して、それ以外は内側から通していきます。
※正しく靴を履くことで、インソールの効果も最大限に発揮されます。
※靴を正しく履くだけて、靴の中で足の変形(外反母趾の変形など)が改善されます。

日本人は甲高、幅広?

多くの方の靴の指導をさせていただく中で、「自分は甲高・幅広の足なので、、、」と言われる方が多くおられます。これは、日本人は甲高・幅広をいう思い込みから来ているものと思われます。実際に測ってみると、ほぼ全ての方が思っているより小さいサイズです。

外反母趾の方には幅広の靴が良いか?

外反母趾の方も、ほとんどが大きめの靴を選ばれています。しかし、これも思い込みによるところが大きいように思われます。
足のサイズにしっかりと合った靴を履いた状態のレントゲンでは靴の中で外反母趾の変形が矯正されていることが分かっています。
足に合っていない幅広の靴を履いていると靴の中で足が動いて余計に痛みが出たり、外反母趾の変形を助長することになります。
外反母趾の方でも足のサイズに合った靴を履いていただくことをお薦めいたします。
※外反母趾変形がきつく、骨の部分が靴に当たって痛みが出で場合は大きめの靴をお薦めする場合もございます。

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